Friday, 25 May 2007

韓国の事と外国語を使う醍醐味

しばらく前の投稿に、韓国側から見た北朝鮮の写真を載せた。韓国に行ったのは、この前の2月末―3月頭だ。ちょっと前だ。その時の事をなぜか思い出したので書く。

ソウルに滞在したが、なかなか混雑している。裏通りに活気がある。若い人達は日本人と見分けがつかない人が多い。近代的なビルが多い。北朝鮮による侵略対策がいろいろと施されている。眼鏡屋がとても多い。夜になると赤いネオンの十字架がたくさんの民家の屋根の上(?)に光る(国民の約25%はキリスト教徒)。日本人観光客も多い。日本語を話す若い人が多い。これにはとても驚いた!まあ短期滞在だったので観光名所や土産物屋しか行かなかったから、そこで働く観光産業関係の人々をたくさん見、また彼らと話したというのが主な理由だろうが、いずれにしてもこれによって不思議な感覚に陥った。何故か。それはこのせいで「外国にいる」という感じがしなかったからだ。

個人的には、外国を旅する時はやはり、日本語以外の言葉を使って、外国にいるという事を楽しみたい。それは言葉の選択、伝達のゲーム、探り合いのようで、海外旅行の醍醐味である。英語圏の人々は、世界でも多くの場所で英語が通じるのでさぞかし便利だろうが、同時にそのせいで外国語習得意欲が低いとされ、所構わず母国語を使おうとする人も多いようだ(因みに、中東欧やトルコではドイツ語、ヨーロッパや西アフリカではフランス語がかなり通じる)。(韓国ではよく通じたが)日本語が国際言語でなくて、旅行に関して言えば、良かった。

日本にいる外国人の中には、もっと日本語を使いたいと思っている人々がいる。だからまず外国人には日本語で話しかけるほうが良いのかと思う。ゆっくり喋れば分かる人も結構多いと思うし、きっと楽しいだろう、せっかく日本にいるんだから。

それはそうと、自分は外国で、自分自身も観光客であるにも拘らず、その国を訪れている観光客や現地人にまで道を聞かれる事が珍しくない。アジア、欧米諸国において中国語、韓国語で話しかけられるのはもちろん、フランスやポーランドでも道を聞かれた事がある(こちらが外国人だと分かると、大体英語で聞き直してくれる)。あと、これまで数回大韓航空に乗ったが、最初は必ず韓国語で話しかけられる。これは結構長い時間韓国人と思われたままだが、特に切り出すきっかけも無い。新聞を配っていたならば受け取るだけだし、「チキンかビーフか」は英語交じりで聞いてくるし。もう一つ、ソウルのスーパーの販促のお姐さんにも話しかけられた。状況から、彼女が売っているお茶が美味しいという事がわかったのでなんとなく聞いていたら止まらなくなって、結局彼女が通じていないことに気が付き、お互い苦笑。

結局韓国語は、こんにちは、ありがとう、二人です、以外に覚えなかった。

<了>

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