Sunday, 25 March 2007

スケート最高(再考)

選挙が告示されて、街宣車が走るようになった。立候補者の事務所から電話もかかってきた。そう言えば数日前、ある候補者の批判ビラが郵便受けに入っていた。かなり辛辣な内容だったから、こんな事書いて大丈夫なのかと他人事ながら心配したけど、そのビラの効果はかなりあったんじゃないかと思う。

今週末はスポーツイベントが目白押しだったけれども、やっぱりフィギュアの大会はとても見応えがあった!あんな状況で演技する選手達の集中力、精神力は計り知れない。フィギュアは衣装、音楽そして選手自身が美しいから好きだな。でもその分、転ばないかどうかハラハラする。

以前、優勝した安藤選手に成田空港ですれ違ったことがあるけど、かなりガッチリした体格だったので驚いた。成田空港ではサッカー日本代表も見たことがある。その時は自分が売店で立ち読みをしていた。そしたら背後で声がするから、修学旅行の高校生かと思って振り返ったら日本代表だった。

それにしても、スポーツ中継の司会はちょっとうるさい…。競技と無関係な人々が出てきて、視聴者が感動するように促しているように映る。一方で選手達は全力で演技しているから、競技の前と後の表情の変化がとても大きい。別にスポーツに限ったことではないが、こういうのはとても清々しいし、そして羨ましくも思う。この意味で「勝ち負けが全てじゃない」、と言うのならばそれは正しいと思うが、勝ち負けを認めないという意味でそう言うのは変だな。

ここで多分重要なのは、勝者がどのような勝者となるかだろう。仮に勝者が連勝しても、パイの拡大は無限には続かないと思うし、勝者が保身すれば勝者同士がつながって、勝者の数は減る。となると、敗者が団結して全体に歪が生じるかもしれない。敗者について言えば、拘らずにまた別の分野で勝者となることを可能とするような環境があれば良いだろう。「敗者が出ると不公平感が出る」というのは、それしか選択肢が無いんだよと冷酷に宣告しているみたいで、特定分野の敗者を「全面的な敗者」にしてしまう。ちょっと経済的になったが、こんな事を巨視的に考えるべきなのが、政治なのだろう。

とにかく安藤選手は苦労を乗り越えて優勝できて良かったと思うし(久々の笑顔だった気がする…)、浅田選手は今度はきっと優勝すると思う。でも個人的にはやわらかい感じの中野選手が一番良かった。

下の写真は、カール君


<了>

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