最近寒いなぁ。薄着をしていると夜なんかぞくぞくする。
バリで知り合ったフィリピンのJさんが来ていたので、二ヶ月ぶりくらいに会って食事をした。とてもおとなしくてまじめな感じの人だけど、好奇心は旺盛で、いろんな所に一人旅をしているそうだ。カレーを食べたのだけど、めちゃくちゃに辛くしていた。それを平気で食べていたから、なんとなくさすがだなと思った。
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さて日本では選挙が終わって、いわゆる地殻変動が起きた。これをどうとらえるか。
自民党は大敗。どうしてか。小泉元首相から続いてきた社会の不安が鬱積し、それが今回の選挙をきっかけにはじけ出したように見える。しかしこれは必ずしも民主党が人人に全面的に信頼されていたという結果ではないだろう、投手の言うことと裏腹に。むしろ民主党のM氏が言うように、単なる受け皿であったのだろう。
現代社会では個人は砂粒のようであると言われる。そこへきて社会不安、経済の低迷、政治不信がある。民主党に投票した人人は、選挙で見えない連帯感を持って自民党を落としてやろうと思ったに違いない。そしてできるならば一番政権交替ができそうな党である民主党に投票したように思う。少なくとも自分の投票したところが勝てば、意見表明が具体的なかたちとして見えるし、満足感も得られる。
世襲が悪いとか言われている。二世、三世が優秀な場合もあるだろうからなんとも言えない。でもそれではなかなか新しいものが出てこない。だから伝統を墨守する(そのわりにどこかの国のチェンジは好きみたい)。伝統によって、つまり地盤によって多くの議員が誕生する。首相も含めて相当数の議員、大臣が二世、三世である。新人がそこに食い込んでいくのは、至難の業だ。だから変化は少ないし小さい。しかし自民党の地盤が崩れるほどに、伝統的なものは揺らいでいるのだろう。そういったものでは必ずしも人心をつかめないという事が見てとれる。伝統では砂粒はつかめない。
とにかく民主が勝って政権が交替する。一部の伝統主義者は驚いている。伝統主義者は多くの場合あまり困っている人はいない。困っていれば革新したくなるからだ。その伝統主義者、つまり中産階級以上の人人は変化を望まない傾向がある。こういう人人は今回の選挙結果で面食らっている。しかし彼らは、民主党が仮に上手くいかなかった時でもびくともしない。問題というか不一致が出るのは思想面だけだろう。
選挙に行った人達の心持はどうなんだろう。個人的には、今回の選挙ですこしシャッフルがあったのはとても良いことだと思った。新しさを期待したいが、どんなものが出てくるだろうか。
end
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