クリスマスが過ぎて時既に遅しという感じだけど、クリスマスが来てそして去ったんだと思った。ここ暫くは遅々として進まない作業が山積し、波のように浮き沈みのある集中力でそれに挑んでいるつもりだけどいまいちだ。それに加えて判然としない気持ちもあって、それではいけないと思って自戒もしているところだ。壮大な思いとその達成に不可欠だけど小さ過ぎる歩幅が何とも言えない焦燥感に帰結しがちだ。
ところで人と直接会って話すのはやっぱり良くて、なんと言うか、心の機微が伝わる。でも言いたいことがなかなか言えず、もどかしい。老若男女から多くのことを教えてもらえるというのは真実だ。でもそれは自分の心がけ次第だろう。ただ、思いもよらないことを思いもよらない人から言われると、心に残る。そしてそれを肝に銘じるわけだ。それが意思疎通の根本なのだろう。書くほうはまあまあだけど、話すほうをもっとしっかりやりたい。戦中のメディアのように自己規制が過剰になっていたかもしれない。
自戒をこめて書くと、昨今の個人主義の蔓延は、本当に言うべきことを言う人が、なかなかそうしていないという状況を生み出しているのではないか。最近地球温暖化について少し調査していた時に見つけた、チェコの大統領の言っていることは、これに近い。つまり正しいとされていることがどこかで誰かに仕組まれて、それを不特定多数の人々が盲目的に受容する時、別の考えを持つ人々が発言する際に、勇気が必要になるということだ。これは味わいたい考えである。こういう風に、西欧だけではないところから発言や思想が伝わってくるのは貴重だ。だから世界不況とは言えそれをご破算にするわけにはいかない。ここから、どうやって、どう進むかだ。
ところで。Queen Elizabethのクリスマススピーチで、世界不況が言及されている。それが異例ということなのでここに載せておこう。「コミュニティ」という言葉に敏感に反応するから、それは性になりつつあるのかもしれない。キリスト教と世界秩序に対する同国の責任感が表現されていて、大変興味深い。しかしgiving & receivingのくだりは世界共通のものと思われる。
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