Friday, 17 October 2008

Capitalism and BRICS

一段落してちょっと気が落ち着いた。しかし緊張感を保っていきたい。勝ってはないけど、勝って兜の緒を締めよ、だ。

さてTimeやNewsweekの最新号では、資本主義の今後について盛んに論じられていて、昨今の情勢に敏感に反応、論じている。何しろ資本主義の推進役がこんなことになっているので、やはりそういった面にも光が当てられ始めたということだろうか。問題はそこから先の代替モデルがまだ構築されていないということなので、米国大統領選挙の後に仮に同国がこれまでよりも内向きになって主導権が弱まる場合、世界はどうなっていくだろうかということだ。

Brazil, Russia, India, Chinaそして言う人はSouth Africaも含めてBricsと呼んでいるが、果たしてこれらの国々が超大国として台頭することはあり得るだろうか。

超大国というのは、経済だけが取り柄ではなく、文化や政治の面も強くあらねばならない。そしてこの三要素を包摂する価値観というものが無くてはならない。世界に影響力を持ってきた国々はこうした要素を持っている。前にも書いた気がする。目下米国が超大国なのは、大きな市場と革新的な企業がある、そして軍事力等を背景とした政治力もある、また自由やアメリカン・ドリームに象徴されるような価値観があるからだろう。どうやってこれを維持していくのだろうとは思うけど、いずれにしてもこの三つの要素を全て持ってきそうな新興国は見当たらない。

先進国の自由を謳歌してきた人々が、果たして言論統制や暗殺が取り沙汰されるRussiaやChinaのような国に進んで住みたいと思うだろうか。多分、否、だと思う。インドにしても身分制度や宗教の点で社会的な統合が出来ているとは限らず、また相当な貧困層を抱えているので、国全体として台頭するには当分の時間がかかると思う。South Africaについてはよく知らないが、地域大国であることは確かだとしても、それはアフリカにあるからであって、世界を席巻するような大国には多分ならないだろう。ブラジルについては殆ど知らなくて、それについて特集している雑誌を昨日買ったので、それを読みながら今日は寝る。

end

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